【2013年】総括

今年も気付けば後数時間となり、今年しておこうと思ったこともほぼ出来たし、後は紅白を見ながら年明けを待つばかりとなりましたが、Facebookに今年を振り返ろうというメッセージがずっと出続けているので、それに乗っかって2013年をまとめておこうと思います。
今年も嬉しいことにたくさんの物語に触れて、豊かな経験をたくさんすることが出来ました。例えばそれを、今年のコンテンツトップ10のような形で紹介するのもいいかなと思うのですが、敢えて今回はランキング等を付けずに、雑文のような形でさらっていこうと思います。
これが僕の思い出の2013年です。
それに伴ってまず断っておきたいのが、今年は「音楽」と「映画」というジャンルに深くコミットすることが出来ず、その分野の話が極めて薄くなってしまうということです。音楽は僕の友人の最高の2013音楽評をそのまま流用させていただこうと思います。莫大な音楽というジャンルの大海でセンシティブな取捨選択をしてくれる人なので信頼を持ってここに載せさせてもらいます。
http://nakamegurofishingclub.tumblr.com/
併せて、2014年はもっと映画を観るとことと、恒例となっていた「フジロック」の復活を実現すると宣言しておきます。
さて、まずは何から触れようかとと思うのですが、やはり一番筆が乗り易いSKEのことからスタートしようと思います。読んでくれてる人の半分以上がここで脱落すると思うので、ここにこれから挙げていく主なコンテンツをあらかじめ書いておきましょう。本とかドラマとかラジオ、2013年個人的に面白いなと思えたことです。自分が興味ある部分だけ読んでみてください。
総評として、だから2013年はこうだったとか書くことはないあくまでも雑文なので。
今年のSKEは目に見えるような転換期で、春先に主力メンバーを含め13人が一気に卒業するという事もあって、その卒業したメンバーの自力で成り立っていたといってもいいAKBの他のグループと差異化が図られていた「SKE的なもの」が、その後ゆっくりと減退していくのを見ているようでした。他のグループよりもなぜか圧倒的にライブが少なく、彼女達もライブがしたいと常々言っていたの事もあり、今年は美浜での野外ライブをやり遂げ(彼女達の今年のベストアクトでした)ドームツアーがあり、来年になるのですがナゴヤドームでのライブも決まっているので、来年は彼女達の頑張りを一歩引いた形で見守っていきたいとなと思います。あと一つSKEに関しては、先述した春先の卒業とは別に11月にあるメンバーの卒業が決まった時に、そのメンバーが残した言葉は印象的でした。「卒業が決まった今でも、この2年間は楽しかったという実感がありません」文章で自分を表現することが上手だったメンバーであったので余計に気になった一言でした。説明の運び方からもSKEに在籍していた事に対するネガティブな思いではなく、自分が芸能という分野に不得手だったというニュアンスがこめられていたのは容易に想像できましたが、この言葉の持つ意味は「ファンは元来あるファンの位置に戻らないといけない」という事だったのかと思います。アイドルとは人間が演じている偶像であって、人間の持つ複雑性を極端に削ぎ落としている部分に商品としての価値は生まれるのですが、近年その複雑から単純への商品の変換を可視化するということを運営が売りにしていて、少なくとも僕はこの簡単な構造に騙されていたなと思う訳です。でもやっぱり、それは間違っていて、アイドルが持ち始めていたと思っていた身体性は実は全くの架空のものであって、結局ただ単にその生身を演出する技術の方がここ数年で格段に進歩したという事だけなんだと実感しました。そんな事を卒業する彼女はとても素直に氷柱のような言葉でもってそれをファンの心に突き付けて去っていきましたが、これは不器用な彼女なりの誤解の解き方だったのかなと思います。それをファンの僕らはきちんと心に留めておかなければいけないと思います。SKEの今年最後の舞台である紅白を皆で見てあげで下さい。(書いてたら終わっちゃいましたね。)
次は紅白つながりで、あまちゃんいきますか。
紅白でのリアスの一幕でのショートドラマ、マジでかっけーって思いました。あれを一番楽しそうに見てるクドカンに本気で惚れました。
あまちゃんは、間違いなく今年のテレビドラマの中でいやここ数年のテレビドラマでも圧倒的な存在感。あまちゃんについては切れ切れに色々なところに感想などを書いたり、個人的にクドカンのドラマを一気に見返したりしてましたが、まとめるなら、「あまちゃん」という作品自体が批評であり、これがおそらくクドカンの代表作になったということです。ただ、個人的に惜しいと部分もあり、あまちゃんは主に二つの関係する物語から作られていて(あきと春子、春子と夏、春子と鈴鹿ひろみ、そしてあきとゆい)最終回までに一つを除いてはすべて回収されたのですが、あきとゆいの関係だけが最後までぼやかされたままで終わり(2人の未来は希望であふれるだろう的エンディング)ここに、クドカンがずっと敢えて解らないとしてきたテーマの「アマチュアリズム」の回答が提出できなかったと思います。そこをクドカンは今後どうしていくかそんな事に期待を混めて書いておきます。
併せて、今年のナンバー1女優は有村架純でしょう。あの透明感に目を奪われた、同じ空間(3メートルぐらいの距離)にいれた奇跡は、個人的なビッグイベントとなりました。
と書いたのが20時ぐらいだったのですが、今ちょうど紅白でのあまちゃんスペシャルステージがあり、そこでようやく東京の舞台に立ったアキユイ(潮騒のメモリーズ)が編集無しで1曲のパフォーマンスを行い(半年間で1回もここまで長尺でやったことなかったです、故意にと思わせるくらいに)、これがクドカンなりのアマチュアだった2人があのトンネルの先の希望を信じて日本の頂点に立つというという最後の演出だったのかと思うと、つまり今日までがクドカンが作った「あまちゃん」だったという事に、その瞬間の紅白のステージの雰囲気も含めて(田舎に帰ろうまで)、物語(虚構)が多くの者の救済になったというあられもない証明がなされたと僕は思いました。身体が震え涙が出ます。悲しい事も多かったですが、僕は今日あのステージに救われました。
さて、気を取り直して次も紅白つながりで、今副音声で紅白の解説もしている、東進ハイスクールの講師・林修先生です。今年も新しく色々な作家の本や社会学者の話を聞きにいったり、テレビでもたくさんの人を知ることになりましたが、その中でも一番面白いと思えたのが林先生でした。「今でしょ」を「居間でしょ」と言って紅白でもさっきもひと笑い取りましたが、その「今でしょ」の一人歩きがもったいないと思えるくらい本当に魅力にあふれる方で、今年林先生が出した本もほぼ読ませてもらいましたし、テレビも林先生の出る(主にバラエティ以外のものですが)番組をたくさん見させてもらって、僕も林先生からいくつもの事を学び、実践させてもらっています。
紅白最後まで解説盛り上げてくれることでしょう。
次は「本」いきます。今年もたくさん本が読めて幸せでした。本といっても小説なんですが、今年の文学界は、村上春樹と大江健三郎の新刊に尽きると思います。他にも古川日出男の「南無~」や田中慎弥の「燃える家」など、かなりの分量を誇る大作が次々と上梓されましたが、個人的には、オムニバス形式の短編集に入ってる3本が印象に残ってます。川上未映子の『愛の夢とか』収録『お花畑自身』、舞城王太郎『キミトピア』収録『美味しいシャワーヘッド』、阿部和重『deluxe edition』収録『スクラップアンドデストロイ』。どれも単純に良かったとかではなく、この時代に生まれるべくして生まれた物語という印象を受けたという事になります。来年も本たくさん読めるかな。
次は「ダークツーリズム」について。今年の流行語にも選ばれたダークツーリズムですが、それに伴って古市くんの「誰も戦争を~」とか東さんの「福一観光地化」という本が出て、朝生で若手を含めての「戦争」テーマの回も夏にありましたし、今年は「戦争」とかについても少し考えてみたりする機会がありました。玉音放送も生まれてて始めて聞いたし、安倍ちゃんの靖国参拝で日本って本当に半世紀前まで、世界から何を仕出かすか解らない怪物(というより気違い)として恐れられいたのだという事も、参拝直後の隣国の反応とかで知ることが出来ました。僕が思う日本ってずっと平和ボケできるぐらいの安全で安心という印象だったので、かつて世界から恐れられていた日本というイメージを新たに持つことが出来たのも印象的です。改めて、誰も戦争を教えてくれなかった。と思います。
古市くんに関連してもですが、今年は若手言論人の活躍が著しい今年でした。千葉雅也『動きすぎてはいけない』、國分功一郎『ドゥルーズの哲学原理』、黒瀬陽平『情報社会の情念』など。それを含めて東浩紀主催のゲンロンカフェではトークイベントが頻繁に繰り広げられました。僕はそのどれにも行くことが出来なかったのですが、ニコ生とかで断片的にみたりしていても、僕が好きだったゼロ年代批評の復活を強く感じました。残念ながら東さんとは決別しましたが宇野さんもオールナイトニッポンのレギュラーを務めたり、荻上チキがTBSラジオの3時間帯でニュース番組持ったり、岡山でも活躍していたNHKアナウンサーの堀潤もNHKを勇退?後、活発に活動されているので、それを含め2014年も若手言論人には期待です。
あとはAKBの恋するフォーチュンクッキーに見る、「つながり」に固執する若者の時代という、指原莉乃論としての批評性にあふれたモンスターコンテンツであって、でもそれとは全く違う意味で消費されているということが実に面白いと思うところで、家のパソコンにはそれに関する文章が入っているのでここにそれを載せようとしたのですが、今実家でこれを書いているので、ちょっと一からは書けないし、取り合えずここでそれに触れ「恋するフォーチュンクッキー」も今年のベストコンテンツの立派な一つだったとしておきます。
そして今優子が卒業を発表しました。優子の笑顔ずっと忘れません。あのひまわりのような笑顔に流れた一筋の涙は彼女の存在の証明です。優子ありがとう。
なんか楽しく紅白見ながら書いてるのでぼろぼろですが、紅白がそれだけ面白いということでいいかなと思ってます。まさか、ガキ使なんてみてないよね?泉谷のおやじ最高だね。彼女と初めてカラオケに行ったとき泉谷の「春夏秋冬」(さっき紅白で歌った曲)を歌われた時の衝撃は凄かったけど、それでも、泉谷は常に弱者を見てる。弱者もみられてるんだ。
最後ですが、今日朝に急な訃報が舞い込んできました。
「大滝詠一・急死」
目を疑いました。本当にずっと好きだった大滝さん。僕だけじゃなく、僕の大学の友達もツイッターで触れていました。僕らの大学時代をおかしくしてくれた大滝さん。一緒に仕事してた教授も細野さんも幸宏さんも佐野さんも大貫さんも達郎さんもっといっぱい皆大好きだけど、僕は大滝さんに一番共感できたな。この時代に「働かない事がクリエーティブ」といった、ゆったりとした呼吸の持ち主です。長い休みが大好きだった、大滝さん。僕はずっと大滝さんの音楽を忘れません。
最後少し暗い話題になりましたが、今年もあと少し。
みなさん、良いお年を。また、来年またお会いしましょう。

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