27歳からの読書のすすめ

あるBarでの会話

店主「どこでこの店知ったんだい?」
男 「店のまえを歩いていたら、ブコウスキーのポスターが貼ってあったので。それで、実は前から興味を持ってたんです。」
店主「そうかい。ブコウスキー好きなの?」
男 「好きですねェ。ブコウスキーは、だいたい読んでます。」
店主「ブコウスキーじゃ、何が1番好き?」
男 「1番ですかァ。そうですね。僕はやっぱり『ありきたりの狂気の物語』かな。」
店主「なるほどねェ、俺は『ポスト・オフィス』っだなァ。俺のね、おすすめのブコウスキーの読み方はね、自分の齢の時に書かれた本を読むってことだね。それが1番見るべきものが、はっきり見える頃あいってもんなんだ。若いやつにはね、若い奴の気持ちがわかるし、ジジイにはジジイの気持ちが1番よくわかるもんなんだよ。」

今日、渋谷のBarで耳にした会話です。
ブコウスキー好きが盛り上がる渋谷というのも、なんとも意外なものだなと思います。

店主の見解によれば、小説というものは、例えば 自分が27歳・28歳のなら、作家が27歳・28歳の時に書いた作品を読むと身に染みてよく理解できるということです。

僕も来月28歳になるのですが、
せっかくなので近現代の作家が27歳~31歳の頃に書いた作品をピックアップしてまとめてみました。

普段仕事で忙しいアラサーのみなさんも、これからの長期休暇は、ぜひ小説を読んでみてはいかがでしょうか。

 

日本文学

芥川龍之介(30歳頃)『トロツコ』(1922)
太宰治(30歳頃)『皮膚と心』(1940)
三島由紀夫(29歳頃)『潮騒』(1954)
安部公房(27歳頃)『壁 – S・カルマ氏の犯罪』(1951)
大江健三郎(29歳頃)『個人的な体験』(1964)
村上春樹(30歳頃)『風の歌を聴け』(1979)
村上龍(28歳頃)『コインロッカー・ベイビーズ』(1980)

アメリカ文学

ウィリアム・バロウズ (30歳頃)『そしてカバたちはタンクで茹で死に』 (1945)
ジャック・ケルアック (30歳頃)『地下街の人びと』 (1953)
カート・ヴォネガット (30歳頃)『プレイヤー・ピアノ』(1952)
トマス・ピンチョン  (29歳頃)『競売ナンバー49の叫び』(1966)

フランス文学

マルグリット・デュラス (29歳頃)『あつかましき人々』(1943)
アラン・ロブ=グリエ(27歳頃)『弑逆者』(1949)
ミシェル・ビュトール(30歳頃)『時間割』(1956)
ル・クレジオ (29歳頃)『逃亡の書』 (1971)

ドイツ文学

ハインリヒ・ベル (29歳頃)『汽車は遅れなかった』 (1957)

ラテンアメリカ文学

ガルシア・マルケス(30歳頃)『悪い時』
バルガス・リョサ(27歳頃)『都会と犬ども』 (1963)

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シミュラークルあるいはシュミラークル。ポスト・トゥルース的、何ものでもない何か。
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