Posted in 散文

新語・流行語大賞

新語・流行語大賞 Posted on 2016年11月17日

こういう時だいたいの書き出しは、
「早いものでもうこの時期がやって参りました。」
なんだけれども、今年は年初めからぶっ飛ばしの一年だったので正直これだけの言葉では表現できないくらいですね。

まず、理由は不明だが候補が30個と去年より20個も減っている。
結果、「PERFECTHUMAN」や「生前退位」「安倍マリオ」など一時ではあるものの多くの人の会話に上がったであろう候補すら外れている。毎年5個くらいはググってふむふむとやる楽しみが失われたのは少し残念です。

今年はマスメディアが広く伝え多くの人が前向きな姿勢で共有できる話題から、ネットを中心に極端に焦点を絞った(言い換えると二次創作や炎上という言葉がしっくりくる)踏み絵のように機能させられたキーワードが多いという事を感じました。

マスメディアの衰退というのは今や使い古された表現ですが、僕個人の見解としては「新語・流行語大賞」というのは近年においてもなおテレビなどでの発信が元となることが非常に多く、つまり未だ流行発信の殆どがマスメディアによって担われているという事を認識する機会こそがこの「新語・流行語大賞」の特徴だと思っていました。

しかし今回の候補から見えてくるのは、はネットにおけるマジョリティの社会的な扱い方の変化、情弱(情報弱者)の存在を炙り出す効果などではないでしょうか。
「文春砲」は(センテンススプリングと共に文春だけで2つもという驚きもありますが)完全にネット発の造語だし、「保育園落ちた日本死ね」はネットの匿名掲示板に書き込まれたブログのタイトルです。
一方で、世界的な祭典であるオリンピックがあったにも関わらず、関連候補は「タカマツペア」の一つのみ。
数々の名言で茶の間を沸かしてきたオリンピックですら金メダルを獲得したペアの愛称(インタビューの際の具体的な発言などではなく)にとどまっているあたり、時代が少しづつ変わりつつあるなと思います。

最後に、今回の30作品以外に個人的に今年を象徴する言葉を3つほど紹介しましょう。

①「サイレントマジョリティ」
⇒トランプ現象やイギリスのEU離脱など政治的な話題にも絡む言葉ですが、それにも増して今年デビューした欅坂46(最近も世界的に大炎上してしまいましたが)のデビューシングルの鮮烈さ。
平手友梨奈は間違いなく今年を象徴するキーパーソンです。

②「2.5次元」
今年はVR元年という事で、仮想現実や拡張現実という二次元+0.5の世界が話題になりました。
一方で、リアルで生身なコミュニケーションを極力避ける処方箋としての-0.5次元化して生まれる2.5次元世界の存在に気づかされ(詳しくは文科系トークラジオLife10月号)気持ちが楽になった経験は大きかった。

③「シェアリングエコノミー」
ホント、資本主義とかマジで死んでるからね!