村上春樹『職業としての小説家』/『騎士団長殺し』を読む。

村上春樹の『職業としての小説家』を読み終わった。驚いたのは数年前に出たばかりの比較的新しい本の内容なのに既知に溢れていたこと。monkeyで書いていたのがもう少し前ということもあるのだろうが、村上春樹を語る上で多くの人間がここから引用してるということが良く分かった。

僕の印象では、彼は小説の創作や個人の話をそれほど語ってこなかった。それは彼の特異な部分だし、それを望んでいるファンもいるのだろう。だけど、僕はこれはアンフェアだと思う。海外の知らないところで書いて、具体的な声明もないまま新刊が出て、本当に読まれてるのか分からないが売れている。

よく言えば読者に委ねると表現できるが、僕は彼のテーマとは別の態度としてのデタッチメントに付き合いきれないと思っていた面が大きいということが分かった。人間臭くなるけど、もっと苦労したとか性描写ってくせになるよねとかそういったありふれた声と共に作品が届いて欲しかったのかもしれない。

間接的ではあるものの今回この『職業としての小説家』を読んで村上春樹の人間的な部分に触れることができ、それが新刊をおおいに面白く読んでいる結果につながっているようで、嬉しいし楽しい。

新刊『騎士団長殺し』を200ページ辺り読み始めて、感じたことをざっと書くと、改めて村上春樹は虚構の作家だ。冒頭の20頁は要らない。思った以上に売れてない。(あくまでポイント)

物語がしっかりあるし、現段階では設定もシンプルで読みやすい。
村上春樹が売れなくなったら日本の小説界は終わるというのは紛れもない事実で、だから普段本読まない人とか馬鹿もカッコつけて買ってくれないと困る。

僕はかれこれ15年村上春樹という作家がいいと思えず来たけど、村上春樹が祭りにならないとダメなんだよね。

たぶん、今回の本あんまり売れないという懸念から書いてます。

コンテンツ買い叩きの波の皺寄せが村上春樹にまで来るなんてと哀しいです。
僕は二時間半立ち読みして、今のところすごく面白いので絶対買って損はないです!

1Q84とか絶対みんな理解できてなかったじゃん。今回は、読めるから!

まだ途中でこんなこと言うの何ですが、村上春樹『騎士団長殺し』は面白いです。
みんな買って読みましょう。

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