「お前は、ジャズを救ってない。」というマジック・ワードが、メタにこの映画について物語っているように思える。
クラシックな映画へのオマージュを描きながら、一方で工学的な方法で観客の心を捉えるこの映画はセブとキースの音楽に対するアティチュードと重なる関係にある。
そのために、どうしてもアンビバレントな感想を抱かざるを得ない。
映像の鮮やかさとリズムの力技で圧倒する点は、ある意味ハリウッド版『君の名は。』を感じさせた。
夢追い人が集まる街L.A.(ロサンゼルス)。映画スタジオのカフェで働くミア(エマ・ストーン)は女優を目指していたが、何度オーディションを受けても落ちてばかり。ある日、ミアは場末のバーでピアノを弾くセバスチャン(ライアン・ゴズリング)と出会う。彼はいつか自分の店を持ち、本格的なジャズを思う存分演奏したいと願っていた。やがて二人は恋におち、互いの夢を応援し合うが、セバスチャンが生活のために加入したバンドが成功したことから、二人の心はすれ違い始める…。
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