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欅坂に対して「無邪気な少女たちが大人たち資本主義システムの道具とされている」という批判があるけれども、偶像のシュミラークルによる叛乱/革命的なダンスには、なんらかの自己言及的なアポリアと時限装置的バグが内在されていそうでワクワクするでしよ?

欅坂46の1st アルバム『真っ白なものは汚したくなる』が発売された。

アルバムリード『月曜日の朝、スカートを切られた』は、指摘するまでもなく『サイレントマジョリティー』の前日譚。
彼女たちが如何にして革命戦士になったか、自我が芽生えた瞬間を切り取る。「メチャカリ」のCMともリンクしててストーリー性が高い。
更に収束の精度や時期も的確で、作り手の欅愛が伝わる。

物語に関わらず総ての出来事の見映えは発散と収束の具合に因るもので、『月曜日の朝、スカートを切られた』のように収束の側は作り手の愛やパワーでそれなりの質が保たれるというのがよく分かる。
もちろんここに物語を見て悦に入るファンも多いことが想定できるが、僕はこのMVには欅本来の魅力は感じなかった。

今の欅の凄みは、作り手のそれなりのバランスや狙いを遥かに上回る得体の知れなさで、これは発散からしか生まれない。
ファーストアルバムというタイミングを意識しての事だろうが、僕はまだまだ『エキセントリック』のような発散する欅坂という物語の途上に期待をしたい。


 

一方、姉妹グループ乃木坂46の『逃げ水』、これはとても良いMVだった。
3期の2人がダブルセンターという大胆な変化を上手く描いている。通過儀礼というテーマにひねりはないが、乃木坂MVによくある閉塞感のある小さなコミュニティ内での独特な物語性を感じさせる。

そこでの先輩たちの姿は目を疑うような滑稽さで、ただこれはルックス至上といわれた乃木坂でも今や容姿だけではトップに立てないという辛辣なメッセージだろうか。
先輩たちのあられもない姿を目の当たりにしヘトヘトになりながらもセンターの資質を探求する瑞々しいカットに乃木坂の希望が見える。

内容はともかくルックが被るのがパクチャヌクの「お嬢さん」で、途中の鮮やかな七夕飾り?のようなところも含め韓国映画の影響は大きいように思う。
そのテイストに合うのは、(良い意味で)純朴で日本的な大園よりも、韓国映画の美少女感のある与田であり一際輝いて見える。
与田が、非常に、可愛い。

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