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『感情8号線』フジのCSで今年の頭にやっていたものが地上波再放送。
深夜のかなり深い時間でしかも不定期だったので見た人ほぼいないと思うけど、とてもいいドラマだった。
まず、作りが非常に丁寧。各回1人を主人公においた全6回なのだが、毎回主人公たちの感情がしっかり表現されていた。

主人公たちに共通するのが気持ちが晴れないということで、それは恋愛だったり仕事・家庭など普遍的な女性の悩みが投影される。
晴れない気持ちの中で生きがいやアイデンティティを模索しながら先が見えない霧の中を彷徨う中で、ふっと気持ちが軽くなる瞬間が毎回ラストにちゃんとある。

オムニバス形式のそれだけでも見事だったが、この物語の主人公たちは冒頭のナレーションにもあるように俯瞰でみると近くて遠い微妙な位置関係に配置されている。
絶妙に関与し合う彼女たちの距離感は、電車では繋がらないが国道では繋がっているという環八沿いの街の不思議なつながりとマッチする。

ぼんやりとではあるが連綿とした繫がりにより浮かび上がる女性たちの感情の豊かさ、昨今の女子同士ものドラマの足し算演出とは真逆な極力説明を省いたつくりと現実指向、気付けば共鳴・反発し合う人と人と距離感覚など、しっかりと考えられた良いドラマ・群像劇だったと思う。

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