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「過保護のカホコ」最終話。
びっくりするほど真っ直ぐなハッピーエンド。最後、指輪が坂を転げてそれを母親が追っかける引きのシーンでマジかここでトラックに轢かれるのかよと不安がよぎったけど、そんなことも全くなく。しかもこの爽快なエンディングがすっばらしい。遊川さん、これで良いんです。

鬼母ものにおいては、母の子供に対する異常なまでの愛とそのエスカレーションが核になる収束の話が多い。
ただこの物語はそこの温度を一定に留め、子供の変化から導かれる親やもっと大きな家族ごとの変化をダイナミックに描いた発散の物語になっていった。当初からの地図の赤い線はその伏線だろう。

過保護の特性を、子供の壁になってあげるための愛がいつしか子供への壁になってしまうと説明した。言葉にすると当たり前なんだけど、ここまで描き切らないと「お母さん、娘をやめていいですか?」みたいに最後まで煮え切らなくなってしまう。

そういった意味では、本作は紛れもなく鬼母もの過保護親ものの決定版と言え、もうこのジャンルにおいてはこれ以上の作品をつくる必要がないと思わせるほどの作品だったと思う。

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