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斎藤工・監督の初長編作『blank13』を観る。

斎藤工・監督の初長編作『blank13』を観る。 Posted on 2018年3月3日Leave a comment

斎藤工・監督の初長編作『blank13』を見てきた。良かった。
70分という長編にしては短い尺の中で隅々まで丁寧に作られていたという印象。斎藤工の映画という芸術に対するフェティッシュゆえだろう。冒頭の葬儀の大きさの比較から、回想の差し込み方、タバコや自転車や野球といった道具の使い方、脇を固める名俳優のたちの個性の引き出し方まで、全てにおいて最もベタな選択肢を繰り返し選択し続けているにも関わらず、そのベタさは映画を愛する者ゆえのベタであることがひしひしと伝わってきて、見ていてとても心地よかった。

冒頭とラストで全く同じシーンが出てくるのだが、冒頭では無機的で暗く冷たい印象だったそれが、ラストには暖かみのある画に見えたこと。
この1時間でほんの少し世界が変わったと実感できたので、それが良かったと。

葬式シーンも含めいいシーンたくさんあるんだけど、特に時空を超えた連綿とした流れを感じたのが、
父親に八重樫のオープンスタンスを教えられる場面、それをふと思い出していたんだと気づかせる葬式中の高橋一生の顔アップ、近くの球場と先ほどまで居た母がいないカット。

台詞なし画で繋げただけで、今と昔の状況が伝わってくる。とても映画的だと思った。
ラストの松岡茉優が手を丸めて少しだけ自分のお腹に当てたようなシーンを見て、いやあれは松岡茉優絶対妊娠してるよねと彼女に得意気に言ったら、いや妊娠してるって台詞あったよ宝田くん寝てたけどと言われた。


高橋一生と森川葵が付き合ってるかもみたいな話が出てて、カルトドラマ「プリンセスメゾン」が注目を浴びているよう。「ちかえもん」もそうだけど、NHKのおかしなドラマは恋を育むのにうってつけなのだろうか。

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